先頃、開催に向けて一歩前進した旨の報道がなされた『三宅島ツーリストトロフィー』。その舞台となる三宅島は、どんな場所なのだろうか。
近いようで遠い三宅島
伊豆諸島のほぼ中央に位置し、富士箱根伊豆国立公園にも入っている三宅島だが、都道府県で言えば立派な東京都。さらに東京から南南西へ、わずか180キロメートルの距離にあるので、バイクに乗る人間にとってみると、意外と近いように感じるかもしれない。
しかし、2000年6月に始まった雄山の火山活動以降、現在の交通手段は1日1往復だけの船便に頼るしかなく、片道6時間もかかる遠い場所に存在するのだ。
ちなみに、船で移動した場合にかかる料金は、時期や燃料価格によって変動するが、2006年8月の場合は以下の通りとなっている。
| 2等 | 特2等 | 1等 | 特1等 | 特等 |
| 8,230 | 12,350 | 16,470 | 20,590 | 24,700 |
また、交通手段は必ずしも船便だけではなく、三宅島から大島までヘリコプターで移動し、大島から飛行機で羽田、もしくは大島から船で竹芝桟橋などへ移動する手段もある。
もっとも、あまりリーズナブルな交通手段とは言えないので、もしも興味を持った人がいるならば、調べてみるのも一興かもしれない。
三宅島の楽しみ方
三宅島への観光客のほとんどは、スキューバダイビングを目的として訪れている。島内には15箇所程度のダイビングショップがあり、また至る所に良質なダイビングスポットもある島なので、それもまた当然だろう。
また、三宅島は富士箱根伊豆国立公園に入っている関係で緑が豊富に存在しており、バードウォッチングなどを楽しむこともできる。意外なところでは、三宅島の歴史は案外古いので、神社や歴史的建造物、鎌倉時代の史跡などを観光することもできるのだ。
ただし、観光する場合に、注意しなくてはいけないのが島内の移動手段。
唯一の交通手段とも言える島内の周遊バスは、右回り、左回りの両方向をあわせても1日に10本程度しか走っていない。史跡や神社などを巡る観光を計画している場合は、レンタカーやレンタルバイク、ハイヤーの貸切などを検討するのが懸命だ。
ちなみに島内にはレンタカーが2軒、ハイヤーは5軒、レンタルバイクは1軒あるので、費用や宿泊地、目的に合わせて交通手段を手配するのがいいかもしれない。
三宅島での注意点
三宅島を訪れた際に一番注意するべき問題は、ズバリ「お金」についてだ。
島内にはコンビニエンスストアが1軒もないので、現金がなくなったからコンビニエンスストアにあるATMで下ろす、なんていう芸当はできない。またさらに、島内ではクレジットカードを使用することもできないので、サインだけで買い物や宿泊の清算を済ませることもできないのである。
急に現金が必要になった場合は、自動的に島内2箇所ある郵便局のATMを利用することになる。都市銀のキャッシュカードであれば、郵便局でも利用することができるが、地方銀行のカードの場合は使えないことも多いので、三宅島へ行く前に現金を引き出しておくのが得策だろう。
また、島内での通信手段も、一部の人にとっては大きな問題になる。
DoCoMoとauの携帯電話については、電波の状態が悪くてつながらない場所も多々あったが、人が住んでいる集落などでは基本的につながるので問題はない。だが、VodafoneとPHSに関しては、実際に調査したわけではないので不明だが、三宅島の観光案内パンフレットを見る限りでは利用できないようだ。
さらに先ほども述べたように、島内には電波状態が悪い場所が多数存在する。ご存知の通り携帯電話は、基地局を探すときにバッテリーを大量に消費してしまう。実際、auの携帯電話は1日でバッテリーが上がってしまい、夜には使い物にならなくなってしまったほどなのだ。
それでは乾電池を使った急速充電池を…、と考えてしまうのが人情だが、先にも述べたとおりコンビニエンスストアは島内に1軒もないので、いざとなったら急速充電池を買う、という選択肢は最初からないものと考えて、あらかじめ急速充電池を持っていくのが無難なところであろう。
次回予告
今回は三宅島の予備知識について解説した。
次回は、三宅島ツーリストトロフィーを開催するときに問題点となるであろう部分について、筆者が感じたことについて説明していこうと思う。




